[ ++ 渓魚の食し方 ++ ]

 イワナ、アマゴの食し方は何と言っても『塩焼き』が一番。鮮度を保つためには釣れた魚はその場でシメて魚籠(ビク)に入れる事。特に夏場は傷みを和らげることもあり、釣り上げてからある程度時間が経てば、腹を割いて胃袋は取り出しておいた方がよい。

 焼く時はエラ、胃袋、背骨の血のりを十分に取り、口から通して背ビレの手前で止め、魚が踊るように木串に刺す。そうすると焼きながら魚が串からずれ落ちない。焚き火焼きするのが一番美味いが、炭があれば網焼きするのも悪くない。近火にするとススだらけになるので、遠火でじっくり焼くのが基本。尾には塩を盛り盛りと振るのも焦がさないコツである。山に入る者だけの贅沢な一品である。
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